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物工PICKUP
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高木寛貴/大西 由吾/伊藤 宏陽/後藤 千裕/古澤 千晶

3年生座談会

物工の授業って難しい?
どんな人が物工を選んでいる??
入ってみてわかった「物工3年生のリアルライフ」を現役3年生の5人に語ってもらいました。

2018年11月27日更新
写真:2018年度3年生座談会

参加メンバーMembers

写真:木村 真栄
高木寛貴
東大サイエンスコミュニケーションサークルCASTのメンバーで科学の面白さを広める活動に参加。寮住まいで、最近は物工と計数学科生の「応物民」で集まってはたこ焼きや鍋を囲むのが楽しみ。
写真:大竹 雄太郎
大西 由吾
同じく東大サイエンスコミュニケーションサークルCAST所属。かねてからやってみたかったプログラミングを覚え、いろいろシミュレーションするのがマイブーム。
写真:安波 貴広
伊藤 宏陽
東京大学コーロ・ソーノ合唱団に所属。練習を通じて団員と演奏を磨き合い、刺激を受ける。3年秋までは代表を務め、演奏会の運営などの中心的存在に。
写真:窪田 浩之
後藤 千裕
料理好きで、週末には煮込みハンバーグなどの手の込んだ料理に挑戦。その他、自転車で都内に出かけて写真を撮ったり、裏千家茶道を習ったりと、趣味生活を満喫中。
写真:シッチャヌギリッツ・タナポーン
古澤 千晶
工学部広報室学生アシスタントTtime!に所属。工学部の学生や先生方の話を記事にまとめて年2回広報誌を発行している。最近は機械学習を学ぶサークルでも活動。

物工に進学を決めた理由は?

大西僕は物質の中身を調べる研究がしたくて、理学部物理学科や工学部の応用化学科、マテリアル工学科などと迷った末、物性物理が基礎からしっかり学べそうな物工にしました。工学部にしたのは何か面白くて役に立つものづくりがしたかったからです。

高木僕は駒場で物理系の科目をいろいろやっているうちに物理をやりたくなって。物工を選んだ理由は理物と違って卒論があったから。物工は4年生のうちに研究室に配属されて最先端に近いテーマを手がけられるのが魅力でした。

伊藤僕も駒場の物理の授業がきっかけですね。例えば水素という物質の電子配置にもバックグラウンドには数学とか物理があって、いろいろな学問が全部つながっていることがわかってきて興味が湧きました。物工は最先端で幅広い研究ができるという直感で、進学選択締切3日前にえいっと決めてしまいました。

古澤もともと身の回りの技術について知るのは好きで、工学には興味がありました。物工はすぐには役に立たなくても長い目で見て世界を大きく変えるかもしれないテーマを扱っていると聞き、工学の根本的なところをやってみたかった自分に合っていると思いました。

後藤物工と理物の他、後期教養学部統合自然科学科も選択肢に入れて比べて、工学的な応用と理論が両方できる物工を選びました。先輩から最先端の研究ができるという話も聞いたので。

進学してから知った意外な事実は?

高木応用がやりたくて物工に来た人は今頃えっ?と思っているはず。原理が知りたいというモチベーションの人は満足できます。

大西想像していたよりずっと理論を勉強することが多かった。でも、理論の授業でも先生がこの物質がこう使われているといった講義に関連した応用の話をしてくれる時があって、理論の深い理解がものづくりにも重要だということがわかって面白いです。

古澤実は物工の授業は計数工学科とかぶるものが結構あって、数学ぽいことや、信号処理・回路などの実用に近いことも学べます。計測通論という授業では実際のセンサーにどんな物理が使われているか学べて面白かったです。

高木計数工学科と一緒の授業は実用に直結しているよね。

伊藤幅広い授業があるけれど、各分野の授業がかみ合ってより高度な知識を構築していく楽しさがあります。ひとりひとりが理解できるように先生もサポートしてくださるし、学生に寄り添ったカリキュラムになっていますね。

高木4年生になったらもっと高度になるので、今はお試し期間。親切設計のカリキュラムですね。

3Sセメスターは地獄って本当?

伊藤3Sはいちばん大変な時期です。必修が多くて、毎週月曜と火曜は実験と演習が交互に出て、その両方でレポートが出る。その前の土日は覚悟しないといけない(笑)。

高木3Sは科目数が多いし専門性も急にレベルアップします。3Sを乗り切れば後は自分次第でペースを緩めることもできる。

伊藤特に量子力学。学んでも学んでもきりがない。

大西今までは理想化された問題だったのが、演習とかで実際にあることに取り組むから難しくなってくる。でもそういうの、僕は好きです。

高木研究に近づいているというリアリティは感じます。

大西近づけば近づくほどいっぱいやることが見えてきて、いつまでやったら終わるんだろうという感じですね。

学生の雰囲気は?

高木今年は物工にも学生控室ができました。電子レンジやケトルがあり、ホワイトボードがあり。学生同士で使える場所。

高木みんなでもっと使ってほしい。計数工学科は前から控室があったので上下のつながりができているけれど、物工は今それが薄いから。

大西うちの学年は高木君がいろいろ企画してくれるおかげで結構仲良くなってきましたね。物理が好きな人が多いからいろいろ話せて楽しいです。

高木鍋パたこパをやったり。勉強もよく一緒にやっています。

後藤周りは真面目な人が多い印象。わからないことがあると誰かに聞けば必ず何かしら答えやヒントが返ってくるので、レポートが多くてもどうにかやっていけます。

古澤入る前は噂で”イカ東”(=いかにも東大生)が多いと聞いていたけれど、サークル活動やアルバイトなどに精を出す人も多く、勉強はちゃんとやりつつ他の活動をしている人が多い気がします。

高木そういう意味では理物と比べて物工の学生はバラエティに富んでいるかも。

伊藤実験で仲良くなって授業が終わったらごはんに行ったり、英語の論文をみんなで分担して読む輪講では、先生も含めてフレンドリーな雰囲気ですね。合間にお菓子を分け合ったりして(笑)交流を深めています。

先生の印象は?

伊藤普通にニュースでも名前が出るような先生が授業している上の階とかにいるのが、未だに本当なのかと思います。

後藤伊與田(英輝)先生という演習の先生がいるんですが、量子力学から熱力学の第二法則を導いた方だと聞いて、すごいと思いました。紫綬褒章を受章された先生も何人もいて。

大西香取先生の研究はびっくりしました。時計で場所の高低差がわかるなんて。

高木理論の求先生の授業はセクシーです!(笑)先生の経歴を調べた時にすごいと思うのはもうしょっちゅうですよ。周りがみんな物理に真剣だという環境は大事ですね。周りがだれているとだれます。学ぶ環境としてここはいいところ。

伊藤演習がちゃんとしていて、自分の理解度をチェックして、わからないことをわからないと気づけるシステムができています。採点も細かく見てくれます。

古澤質問に丁寧に答えてくださる先生が多いです。この間も統計力学で助教さんに質問に行ったら3時間くらい解説していただけました。

後藤古澤先生の授業では企業や経済の話もしていただける。おかげで院を出た後の将来を考える機会が増えてきました。物理と企業とのつながりを意識し始めたら、授業で学ぶ内容にも「研究室で役立ちそう」とか「これを学べばどんな業種で活躍できるかな」などと考えるようになって、モチベーションが上がります。将来は海外も視野に入れて、物理の素養を活かした研究開発職に就きたいと思っています。

各メンバーのインタビュー動画は以下から御覧ください