物理工学輪講第二
6月24日
[注意事項]
輪講第二の「題目」・「要旨」は発表の1週間前までに office[at]ap.t.u-tokyo.ac.jp 宛てに送付して下さい。
発表日
2025年6月24日(火)14:55〜16:55

Aグループ

発表者名 園田 浩二
指導教員名 長谷川 達生 教授
論文題目 有機分子強誘電体におけるドメイン構造とその観察手法
要旨 分子性強誘電体は、分子間水素結合におけるプロトン移動や極性分子の再配向に由来した多彩な強誘電ドメインを形成する。本発表では強誘電体の分極反転特性の理解に向けた、電気光学効果に基づく強誘電ドメイン可視化手法の開発、およびドメイン形成機構に関する研究を紹介する。
発表者名 直江 浩明
指導教員名 長谷川 達生 教授
論文題目 層状結晶性有機半導体の構造制御と機能開拓に関する研究
要旨 近年開発が進展している有機半導体は、層状に自己組織化することで薄膜デバイスに適した2次元的キャリア輸送を実現するが、さらなる高性能化には光・電子物性を決定づける結晶構造の制御が不可欠である。本発表では液晶―固相転移を利用した構造制御や、光電機能開拓に向けた極性結晶の創出に関する近年の取り組みを紹介する。

Bグループ

発表者名 小野 敦
指導教員名 高橋 陽太郎 准教授
論文題目 マルチフェロイクスと電気磁気効果
要旨 磁気秩序由来の強誘電性を有する物質であるマルチフェロイクスは、電気磁気光学効果を通じた特徴的な光学応答を示す。本発表ではその理論について説明したのち、電場による磁気励起であるエレクトロマグノンと電気磁気光学効果由来の方向二色性について紹介する。
発表者名 富森 楓麻
指導教員名 高橋 陽太郎 准教授
論文題目 ワイル半金属における円偏光光電流
要旨 近年、トポロジカル物質においてバンドの幾何学的構造に由来した特異な電磁気応答が注目を集めている。本発表では、トポロジカル物質の1つであるワイル半金属TaAsにおいて、トポロジカルな性質に結びついた円偏光光電流が観測された研究を紹介する。