物理工学輪講第二
5月24日
[注意事項]
輪講第二の「題目」・「要旨」は発表の1週間前までに office[at]ap.t.u-tokyo.ac.jp 宛てに送付して下さい。
発表日
2022年5月24日(火)14:55〜16:55

Aグループ

発表者名 佐藤 葵
指導教員名 香取 秀俊 教授/牛島 一朗 講師
論文題目 光格子時計の高安定度比較にむけた偏波保持・シングルポートErファイバーコムの開発
要旨 光格子時計の異種原子間周波数比較には、高精度な光周波数コムが必要となる。本研究では、偏波保持・シングルポート構造の Er ファイバーコムを開発した。これにより、1 秒の積算で 17 桁の周波数比較ができるようになり、既存の比較測定より一桁高い安定度を得ることが期待される 。
発表者名 佐藤 希宏
指導教員名 香取 秀俊 教授/牛島 一朗 講師
論文題目 多重化光格子時計をもちいた時計間の比較
要旨 光のポテンシャルをもちいて多数の原子をトラップし、レーザーを照射することで周波数を参照する光格子時計では、レーザーの不安定性が精度を制限することが課題である。ここでは、同一の光格子に複数の原子集団を形成した多重化光格子時計による、レーザーの性能に左右されない、時計の比較について紹介する。
発表者名 藤井 俊英
指導教員名 香取 秀俊 教授/牛島 一朗 講師
論文題目 ラムゼー・ボーデ原子干渉計による10-16乗台不確かさでのレーザー周波数の安定化
要旨 熱原子線からの信号を利用した干渉計において、観測される周波数を安定化するには、原子の運動に伴うドップラー雑音の除去が課題である。本発表では、原子波干渉計の一種であるラムゼー・ボーデ干渉計について解説し、それを用いた高安定な発振子の開発を行った論文を紹介する。

Bグループ

発表者名 石原 由貴
指導教員名 高橋 陽太郎 准教授
論文題目 マルチフェロイクスにおける電気磁気効果と光の非相反応答
要旨 電気磁気効果とは、物質中の誘電性と磁性が強く結合した現象です。例えば外部電場によって磁化が生じます。磁気秩序に由来した強誘電性を持つようなマルチフェロイクスでは極めて大きな電気磁気効果が現れることが明らかになっています。物質の光学応答は電磁気現象であるため、この電気磁気効果を反映した効果が現れます。それが非相反応答です。非相反応答とは、屈折率や吸収係数が、物質中を伝播する電磁波の進行方向の正負で異なる現象のことを指します。本発表では様々な非相反応答の観測結果について説明します。
発表者名 原田 潤
指導教員名 武田 俊太郎 准教授
論文題目 ループ構造の光回路を用いたタイムビン符号化によるボソンサンプリング
要旨 古典計算機では処理に時間が多くかかるが、現在の技術の光量子計算で高速に解くことが期待される問題として、ボソンサンプリングが注目されている。本発表では、時間方向に並べた単一光子をループ構造の光回路に入れてボソンサンプリングを行うことで、サンプリングレートを向上させた手法について説明する。
発表者名 大村 洸翔
指導教員名 武田 俊太郎 准教授
論文題目 エンタングルメントを利用した標準量子限界を超える重力波観測
要旨 重力波観測にはレーザー光を用いる。観測に要求される雑音レベルは非常に小さいため光の量子性に由来する雑音が支配的で、測定精度と反作用のトレードオフで定まる感度の標準量子限界をもつ。今回の発表では、光のエンタングルメントを利用して標準量子限界を超える感度を実現する手法を紹介する。