物理工学輪講第二
7月6日
[注意事項]
輪講第二の「題目」・「要旨」は発表の1週間前までに office[at]ap.t.u-tokyo.ac.jp 宛てに送付して下さい。
発表日
2021年7月6日(火)14:55〜16:55

Aグループ

発表者名 穴井 啓太郎
指導教員名 武田 俊太郎 准教授
論文題目 連続量に対する量子近似最適化アルゴリズム
要旨 現在の量子コンピュータは小規模で、かつ誤り訂正を行うことが難しい。そのような状態でも、古典コンピュータと量子コンピュータをうまく組み合わせ、計算方法を工夫することで有用な計算を行うアルゴリズムが考えられている。今回の発表では、その一つとして連続的な変数を持つ関数の最小化アルゴリズムを紹介する。
発表者名 吉田 昂永
指導教員名 武田 俊太郎 准教授
論文題目 高純度な単一光子の生成とその測定・評価
要旨 単一光子状態は、さまざまな応用が期待される基本的な光の量子状態である。ところが従来の単一光子生成器は、その生成が低効率・低純度であるという弱点を持っている。本論文では、光共振器の中でパラメトリック下方変換という現象を引き起こし、その出射光をとらえることで、高純度な単一光子を生成することに成功した。その生成機構および測定・評価方法について紹介する。
発表者名 河野 秀城
指導教員名 関 真一郎 准教授
論文題目 スキルミオンの形成機構と物性
要旨 スキルミオンとは、トポロジカル数で特徴付けされる渦状の磁気構造であり、それは、らせん状の磁性が重ね合わさることにより実現する。本発表では、スピン間相互作用によってらせん磁性が生じ、そこからスキルミオンが形成されるまでの過程を説明する。また、創発電磁場などスキルミオンが示す特異な性質についても説明する。

Bグループ

発表者名 大野 亮汰
指導教員名 長谷川 達生 教授/荒井 俊人 講師
論文題目 有機半導体の材料開発と結晶構造にもとづく量子化学計算
要旨 有機半導体の高性能化にはπ共役分子の構造設計とその層状配列構造の制御が重要である。近年層状結晶性を向上させ、高移動度化を達成する手段として、半導体骨格への置換基の付与が注目されている。本発表ではアルキル鎖を付与した材料開発に関する研究について紹介する。最後に今後の有機半導体材料開発の展望として量子化学計算を用いた層状結晶の構造について紹介する。
発表者名 宮本 樹
指導教員名 長谷川 達生 教授/荒井 俊人 講師
論文題目 強誘電電界変調イメージングによる分極ドメインの可視化
要旨 近年、有機強誘電体の材料開発が進み、デバイスへの応用が期待されている。
強誘電特性を制御するにあたり、分極反転を支配する分極ドメインの運動を調べることが重要である。本発表では、強誘電電界変調イメージングという非接触の光学的手法により、プロトン移動型有機強誘電体の薄膜結晶中の分極ドメインを広範囲・高解像度・短時間で測定し、従来難しかったドメインの三次元的構造やドメイン壁の運動の可視化にも取り組んだ2つの研究を紹介する。
発表者名 吉田 海琉
指導教員名 長谷川 達生 教授/荒井 俊人 講師
論文題目 層状結晶性有機半導体を用いた有機TFTの高性能化に向けた研究
要旨 有機薄膜トランジスタ(OTFT)は、フレキシブルデバイスへの応用が期待され、その高性能化に向けた研究が進められている。近年、OTFTの2次元的なキャリア輸送において、層状結晶性を示す有機半導体がきわめて有望であることが徐々に明らかとなってきた。本発表では、層状結晶性有機半導体を用いた高均質な単結晶性薄膜の作製と、これを用いた高性能なOTFTの開発に関する研究を紹介する。