物理工学輪講第二
5月11日
[注意事項]
輪講第二の「題目」・「要旨」は発表の1週間前までに office[at]ap.t.u-tokyo.ac.jp 宛てに送付して下さい。
発表日
2021年5月11日(火)14:55〜16:55

Aグループ

発表者名 阿南 宇紘
指導教員名 有馬 孝尚 教授 / 徳永 祐介 准教授
論文題目 Magnetic Reversal of Ferroelectric Polarization in a Multiferroic Spinel Oxide(スピネル酸化物の磁化依存強誘電体)
要旨 CoCr2O4はスピン由来の自発磁化と自発分極が同時に生じ、しかもその転移温度以下では外部磁場に磁化が追随すると同時にその磁化に比例して分極が生じることがわかった。またその電気分極の分域壁は磁壁に固定されていることも確かめられた。
発表者名 井出 竜鳳
指導教員名 有馬 孝尚 教授 / 徳永 祐介 准教授
論文題目 マルチフェロイック物質 Ba2CoGe2O7 の強誘電性の一軸応力による制御
要旨 正方晶 Ba2CoGe2O7 は磁場によって強誘電性が引き起こされるマルチフェロ物質である。本研究は、応力もまたスピンの方位の状態変化に起因する相転移を引き起こし、分極を発生させることを明らかにした。このような電気磁気結合を微視的に記述するモデルの1つの d-p 混成理論によれば、Co サイトでのスピン方位が分極のパラメータとなる。
発表者名 上野 正人
指導教員名 有馬 孝尚 教授 / 徳永 祐介 准教授
論文題目 Observation of Skyrmions in a Multiferroic Material(マルチフェロイック物質におけるスキルミオンの観測)
要旨 本発表で紹介する研究は、絶縁体のカイラル磁性体でマルチフェロイック物質でもあるCu2OSeO3におけるスキルミオンの観測に世界で初めて成功した研究である。
この研究ではスキルミオンが磁気的に電気分極を誘起する電気磁気現象が捉えられ、スキルミオンを電場で高効率に制御できる可能性が示唆されている。

Bグループ

発表者名 今泉 壮人
指導教員名 中村 泰信 教授 / 宇佐見 康二 准教授
論文題目 Fluxonium: Single Cooper-Pair Circuit Free of Charge Offsets
要旨 超伝導量子コンピュータの基本単位である超伝導量子ビット回路はその誕生から性能向上を目的として様々な方式が考案されてきた。本講演では、その歴史を概観し、近年注目されているfluxonium量子ビットについて説明する。
発表者名 小林 尚暉
指導教員名 中村 泰信 教授 / 宇佐見 康二 准教授
論文題目 トランズモン量子ビットにおける干渉障害探査
要旨 トランズモン量子ビットにおいて干渉持続時間を制限する要因に、量子ビットと同程度の励起エネルギーを持つ二準位系の存在が考えられる。量子ビットに変形および外部電場を加えた際の励起エネルギー変化を分析し、二準位系の起源と分布を調べた研究を紹介する。
発表者名 宮村 岳昂
指導教員名 中村 泰信 教授 / 宇佐見 康二 准教授
論文題目 超伝導電気回路中のFock状態の生成
要旨 超伝導電気回路上で超伝導量子ビットと電磁場の相互作用を研究する回路量子電磁力学は量子情報処理技術において重要な役割を担っている。本発表ではその研究の一例として超伝導共振器中のFock状態の生成に成功した研究を紹介する。