談話会・セミナー

第1回 物理工学科教室談話会 (講師:井原茂男氏)
2012.05.07

日時: 2012年5月29日(火)16:30~18:00

場所: セミナー室B(工学部6号館368号室)
講師: 井原茂男氏(東京大学先端科学技術研究センター)

題目: 「真核生物の蛋白質相互作用ネットワークと転写過程の数理モデル」

概要:転写はポリメレースと呼ばれる蛋白質がDNAの情報を読み取り、RNAを産生する過程である。細胞が刺激に反応する上で中心的な過程であ ると考えられ、多くの研究がなされてきた。従来、単一のポリメレースがDNA上を走行しつつRNAを産生するというモデルが主に大腸菌などの原核 生物に対して考えられ、一般にも成り立つと考えられてきた。しかし、最近になって、ヒトを含む真核生物では、複数のポリメレースが協調的にDNA を引き寄せ、RNAを産生するというように、従来とは全く異なる振舞いをしていることが明らかになってきた。先端研で行ってきた実験とその数理解 析結果を踏まえ、転写過程の新しい考え方をご紹介したい。

・Wada Y, Ohta Y, Xu M, Tsutsumi S, Minami T, Inoue K, Komura D,Kitakami J, Oshida N, Papantonis A, Izumi A, Kobayashi M, Meguro H,Kanki Y, Mimura I, Yamamoto K, Mataki C, Hamakubo T, Shirahige K,Aburatani H, Kimura H, Kodama T, Cook PR, Ihara S.,A wave of nascent transcription on activated human genes, Proc Natl AcadSci U S A. 106,18357 (2009).

・Ohta Y, Kodama T, Ihara S., Cellular-automaton model of thecooperative dynamics of RNA polymerase II during transcription in humancells., Phys. Rev E. 84, 041922 (2011).

紹介教員:今田正俊・伊藤伸泰

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