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物理工学輪講第二

[注意事項]
輪講第二の「題目」・「要旨」は発表の1週間前までにoffice[at]ap.t.u-tokyo.ac.jpあてに送付して下さい。

        
2017年7月4日(火)14:55~16:55
Aグループ 62号講義室(2階262号室)
司会: 石渡 晋太郎 准教授
Bグループ セミナー室C(3階372号室)
司会: 渡辺 悠樹 講師
発表者名: 田中 勇貴
指導教員名: 千葉 大地 准教授
発表題目: 強磁性金属薄膜における電界効果を用いた磁化制御
要旨:  不揮発かつ高速な読み書きが可能な磁気メモリとして磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)があげられる。MRAMのデータ書き込み手法は磁化反転手法を意味しており、これまで磁場やスピン分極電流を利用したものがほとんどであった。これらの方法は電流を用いるため電力を消費することは避けられない。省電力を実現するため、電界効果によって磁気異方性を誘導し磁化反転をさせる方法が提唱されている。今回の発表では電界効果により金属磁性薄膜における磁気異方性制御と、それを用いることでトンネル磁気接合素子における磁化反転を初めて実証した論文を紹介する。
発表者名: 猪ノ口 渉
指導教員名: 古澤 明 教授/吉川 純一 講師
発表題目: 連続量クラスター量子計算と1モードガウス型操作
要旨:  まず先に断っておくと、多くの方が実験の論文を取り上げているが、私は2006年に発表された、連続量クラスター量子計算のユニバーサリティに関して述べられた理論の論文を紹介したい。従来の量子計算は量子回路モデルかつ入力状態が離散量である量子ビット(qubit)であるようなものに関する研究が盛んに行なわれていたが、近年ではクラスター状態を用いたモデルかつ入力状態が連続量である直交位相振幅であるようなものに関する研究にシフトしている。計算機ということで任意の計算(量子計算においては任意のユニタリ変換)を実行したいわけだがその中で最も容易である1モードガウス型操作というものをクラスター量子計算でどのように行なわれるかについて論理的に示す。
発表者名: 松本 啓岐
指導教員名: 千葉 大地 准教授
発表題目: 逆磁歪効果による交換バイアスの制御とそれを用いた磁化反転
要旨:  反強磁性体は, 漏れ磁場に強く, スピンの歳差運動の周波数が強磁性体よりもはるかに大きいことから, データ保持力が高く高速なデバイスの材料として近年スピントロニクスの分野で注目されている. 強磁性体と反強磁性体を積層した系には交換バイアスと呼ばれる一方向磁気異方性が生じ, これを内部磁場として利用することでさまざまな磁気デバイスへの反強磁性体の起用が期待されている.
歪みにより磁性体に一軸磁気異方性が加わる逆磁歪効果に基づき, 外部から歪みをかけることで強磁性体の磁性を制御する試みがなされてきたが, 反強磁性体に対する逆磁歪効果はあまり調べられてこなかった. 本発表では, 逆磁歪効果による交換バイアスの変化とその角度依存性について調べ, 外部磁場なしに歪みだけで磁化反転に成功した論文について紹介する.
発表者名: 江村 大樹
指導教員名: 古澤 明 教授/吉川 純一 講師
発表題目: スクイーズド光の実験的生成手法の比較
要旨:  スクイーズド状態は古典光学では説明できない量子的な状態であり、量子光学に基づく量子情報分野を考える上で最も重要な状態である。スクイーズド状態は非線形光学効果を利用して生成することができる。今回の発表では、1986年のH.J.Kimbleらによる光パラメトリック下方変換過程を利用した方法と、1985年のR.E.Slusherらによる四光波混合過程を利用した方法の2種類について両者を比較する。

発表者名: 赤松 孝俊
指導教員名: 岩佐 義宏 教授 / 中野 匡規 特任講師 
発表題目: 遷移金属ダイカルコゲナイドにおけるバレーホール効果
要旨:  電荷やスピンの自由度に続く新たな量子力学的自由度として「バレー」が注目されており,その研究が現在盛んに行われている.
本発表ではバレーの説明を踏まえた上で,バレーの自由度を制御できる代表的な物質として遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)と呼ばれる化合物を紹介する.そして,バレーの自由度に起因する「バレーホール効果」という現象,及びそれを観測した研究の紹介を行う.
発表者名: 倉田 伊織
指導教員名: 古澤 明 教授/吉川 純一 講師
発表題目: オンデマンドな単一光子源
要旨:  近年、量子情報の研究が盛んであるが量子計算や量子暗号を光で実現する手法の一部では、欲しいタイミングで単一光子を得たり、純度の高い単一光子を用意し保存しておく必要がある。単一光子とは一見ただの光の一粒であり、そのようなことはレーザー光を弱めていくなどの手法で簡単に達成できそうであるが、実際は非古典的な状態であり一筋縄ではいかない。本発表では、単一光子とは一体どのような状態なのかの説明から始め、2014年にErwan Bimbardらによって実現されたオンデマンドな単一光子源について、実験系の仕組みとその結果を紹介する。
   

 
 

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