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物理工学輪講第二

[注意事項]
輪講第二の「題目」・「要旨」は発表の1週間前までにoffice[at]ap.t.u-tokyo.ac.jpあてに送付して下さい。

        
2017年5月16日(火)14:55~16:55
Aグループ 62号講義室(2階262号室)
司会: 沙川 貴大 准教授
Bグループ セミナー室C(3階372号室)
司会: 島田 尚 特任講師
発表者名: 原田 直輝
指導教員名: 三尾 典克 特任教授
発表題目: LIGOによる重力波の初検出
要旨:  一昨年、米国のレーザー干渉計型重力波検出器LIGOが重力波の直接検出に世界で初めて成功した。本発表では、これを報告した論文について、その前半を紹介する。重力波およびその検出器について概説した後、実際の観測波形について論じる。

発表者名: 大東 祐汰
指導教員名: 石坂 香子 准教授
発表題目: 分角度分解光電子分光を用いた単層FeSe高温超伝導の起源究明
要旨:  SrTiO3基板上の単層FeSeにおいて、液体窒素温度にせまる約70 Kの転移温度を持つ超伝導相の出現が2012年に清華大学のXueグループらによって報告された。FeSeバルク結晶における超伝導転移温度は9 K程度に過ぎないことから、その転移温度の劇的な上昇に興味がもたれ、実験、理論の両面から研究が盛んに行われている。本発表では、角度分解光電子分光により多層試料と単層試料における電子構造の違いや超伝導転移温度の基板依存性を明らかにした論文を紹介し、転移温度上昇の起源について議論する。
発表者名: 山本 昴平
指導教員名: 三尾 典克 特任教授
発表題目: LIGOによる重力波検出
Observation of Gravitational Waves from a Binary Black Hole Merger
要旨:  2016年2月、米国の重力波検出器LIGOが連星ブラックホールの衝突に伴う重力波の観測に世界で初めて成功したという発表があった。このLIGOの基本原理はマイケルソン干渉計であり、重力波による極めて微小な空間の歪みを検出するため様々な工夫がなされている。
本発表では当時の論文の後半部分を紹介し、LIGOの具体的な設計、雑音除去技術、統計処理、得られた結果の意義について説明する。
発表者名: 久保田 祐貴
指導教員名: 石坂 香子 准教授
発表題目: Au(111)表面におけるトポロジカル表面状態の観測
要旨:  「バルクは神が創ったが表面は悪魔が創った」とパウリが形容したように表面電子状態の起源の多くは謎に包まれていたが、トポロジカル絶縁体の研究の進展に伴い、その一端が解明されてきた。近年、Au(111)表面におけるショックレー状態と呼ばれる表面バンド構造が、トポロジカル絶縁体との類推からトポロジカルに保護された表面状態であることが明らかとなった。本発表では、通常の絶縁体とトポロジカル絶縁体の違いを説明し、Auのバルクバンド構造がトポロジカルに非自明な電子状態であることを確認する。また、そのトポロジカル表面状態を角度分解光電子分光によって直接観測した結果を示す。
発表者名: 永安 修也
指導教員名: 樽茶 清悟 教授/ 山本 倫久 講師
発表題目: 一次元量子ドット列の単一スピン逐次読み出し
要旨:  半導体量子ドット中の単一電子スピンを情報の基本単位として量子計算に応用する研究が進められている。この実現のためには多量子ドット列中の単一電子スピン状態を個別に読み出す技術が必須である。本発表ではCCDで利用されているのと類似した素子間の順次電荷転送方式により単電子を移動させスピンの逐次読み出しを実現した論文について紹介する。

発表者名: 千足 勇介
指導教員名: 石坂 香子 准教授
発表題目: 時間分解電子線回折による1T-TaS2における光誘起相転移の研究
要旨:  物質の光誘起相転移のメカニズムの理解は光スイッチなどの工学的応用面のみならず学術的な非平衡物理の基礎理論の構築にも重要である。フェムト秒領域における物理量の時間分解測定を行う多様な手法によって、電子と格子が複雑に絡み合った光励起相転移のダイナミクスが明らかになりつつある。本発表では結晶の格子ダイナミクスを明らかにするうえで有用な時間分解電子線回折という手法について説明する。この手法により、長周期的な電子密度と格子の変調を持つ電荷密度波状態を示す疑2次元物質1T-TaS2を対象とし、光誘起相転移における電子と格子の関係性を明らかにした例を紹介する。

 
 

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