先輩たちの研究活動

Details

取材:2016年11月

- 荒木 勇介
(有馬・徳永研究室 修士課程1年)
研究分野:
マルチフェロイックス

 

- 中川 裕治
(岩佐・中野研究室 修士課程2年)
研究分野:
超伝導

 

- 中川 裕治
(岩佐・中野研究室 修士課程2年)
研究分野:
超伝導

 

- 青島 圭佑
(長谷川研究室 修士課程2年)
研究分野:
プリンテッドエレクトロニクス

 

- 濱本 敬大
(永長研究室 博士課程1年)
研究分野:
物性理論

 

- 濱本 敬大
(永長研究室 博士課程1年)
研究分野:
物性理論

 

- 芹川 昂寛
(古澤・吉川研究室 博士課程1年)
研究分野:
量子コンピュータ

進学ガイダンスブック

内部学生のページ

中の人が語った、物工研究室

広範な研究領域を持つ物理工学科の中から、研究の趣旨も手法も異なる5研究室の院生代表5人が集結。
それぞれの研究活動を話すうちに、物工の研究に通底する面白さが見えてきた。

 

Q. 物工研究室に入ってみて 知ったことは?

......................................

中川:物工は物性物理に強いと言われるけれど、駒場の頃は物性物理の授業がなかったから、物理といえば相対論とか量子力学、熱力学、力学というイメージしかなかったです。でも実際に研究に入ってみると、物性物理は物理学の中でも一番メジャーな分野の一つだとわかります。
芹川:物工の研究室の半分は物性物理、半分は量子エレクトロニクスです。僕も最初は物性物理をやりたくて物工に入ったんですが、すぐに量子エレクトロニクスに鞍替えしました。というのも、物性というのはわからないことだらけでして(笑)。わからない真理を探究するのが物理学の研究ではあるけど、ここは工学部。量子エレクトロニクスの研究室では、既にわかっている量子力学の原理を組み合わせることでいろいろと楽しいモノを作ることをやっています。
濱本:この5人の中で理論系の研究室は僕だけですね。物工は学部の卒業研究の時は実験系の研究室に属すんですが、僕の場合はマシンの故障とかに時間を割く実験よりも、紙とペンとパソコンでできる理論の研究がしたくなって、修士から今の研究室に移りました。
青島:ここには研究室選びも迷うくらいいろいろな分野があります。その分、自分の興味をじっくり考えることができる学科です。


Q. 物工研究の面白さ、どこに感じますか?

......................................

芹川:僕の場合はわからないものを調べるより作ることに面白さを感じます。古澤・吉川研での量子コンピュータの研究は電気系の学科でパソコンを作っているのとそう変わらない。動作原理が物理っぽいので物工でやっているんですけど、さっきも言ったように原理はもうできあがっているので。
荒木:有馬・徳永研は物性物理の研究室ですけど、ものを作って測って、面白い現象が現れたらでかした、みたいな、物質設計をしています。「測ってみないとわからない」という面白さがありますね。
中川:僕がいる岩佐・中野研は、既にある物質を操作することでわけのわからないものを作る面白さがあって、それが応用に役立つものなら嬉しいし、そうでなくても理論家の方が予想もできなかったものを見てみたいという思いがあります。物質の潜在能力を引き出す面白さですね。
濱本:物性理論の研究では、この二人のように物質の原子を置換したり圧力をかけたりということはせず、理論上で物質のパラメータを変えるだけですけど、それだけお手軽にいろいろ試せるというスピード感はあります。もっともそれだけでは現実の実験と合わないところが出てくるので、実験家の方とコラボしながら研究を進めています。理論と実験の研究室が近いのが物工のいいところです。
青島:長谷川研の研究は印刷のエレクトロニクス。直接ものづくりをする、応用に近い研究です。僕の場合は金属のインクを扱っていますが、それで印刷できる方法は見つかったものの、何故うまくいくかがわからない。その原理を解明して別の新しい技術に展開させるためにも、金属の微粒子の挙動などを調べています。こういう個々の研究室の目標や、どう役立つかということを早いうちに知っておくと、進路も選びやすいのでは。
芹川:物理学にはスモールサイエンスとビッグサイエンスというくくり方がありまして。ビッグの方はカミオカンデとかCERNの加速器とか、ン千億円のプロジェクトを何百人何千人で行い、自分もその中の一人として働く。一方スモールサイエンスの方は、一人の手に負える範囲で好きなことをやれます。うちの古澤・吉川研なら机くらいのサイズの光学定盤に光の装置をいっぱい並べて実験する。そこが物工の大きな特色です。

 

Q.研究はどのように進めていますか?

......................................

青島:研究テーマは、先生からいくつか提示されて、どれか興味のあるものを選んでいます。
濱本:最初はわけもわからず、与えられたテーマをやるうちに覚えて、博士課程くらいになるとそれまで積み重ねてきたものから何か思いつけばテーマを提案してやってみるという感じになりますね。
荒木:僕はまだM1なので暗中模索。もがいていればわかってくるんですか先輩?(笑)
中川:最初あてがわれたものをやっているうちに、別の観点からやったら面白くなるんじゃないかというのが思いがけなく出てきて、先生に提案してということもあります。
濱本:理論の研究では3年生の時に詰め込んだ基礎が役に立ちます。うわべの知識だけなでていると、研究の流行が変わった時に太刀打ちできない。基礎ができていれば、新しいことが流行り始めた時にもどこを勉強すればいいかわかるので、最先端に追いつくスピードが速くなる気がします。
青島:文献を読んでいて、前に講義でやったと思い出せると、そこから勉強の糸口が見出せたりしますね。
芹川:それと、物工は全体的に体育会系の雰囲気があります(笑)
中川:うまくいかない実験でもとにかく10回はやってみろ、という。そうしないとやめさせてくれない雰囲気です(笑)
荒木:失敗してもどんどん挑戦する先輩たちを見て、自分もタフさを養えますね。
中川:何事にも、うまくいかない時の心の持ち方が身につくように思います。
濱本:失敗が許される雰囲気があるんです。新しいことをやる時にはそれが絶対必要。チャレンジ精神を削られないという意味でいい環境だと思います。
青島:自分でどんどん計画して実験してという心構えや習慣が自ずと身につきますね。理物だと自力で成長するイメージですけど、物工は研究室で過ごしている間に周りの影響で自然とそうなっていく雰囲気があります。
荒木:僕は研究をするうちに、この研究はどこに向かっていくのかなという希望のようなものが芽生えて、博士課程進学を決めました。物工はアカデミックの楽しさもあるし、就職にも強くて、いろいろな道を力強くサポートしてくれる学科だと僕は思います。

 

[取材:2016年11月]

» バックナンバーはこちら

↑ ページトップ

Details

取材日時:2016年11月

荒木 勇介

(有馬・徳永研究室 修士課程1年)
研究分野:
マルチフェロイックス

中川 裕治

(岩佐・中野研究室 修士課程2年)
研究分野:
超伝導

 

青島 圭佑

(長谷川研究室 修士課程2年)
研究分野:
プリンテッドエレクトロニクス

濱本 敬大

(永長研究室 博士課程1年)
研究分野:
物性理論

 

芹川 昂寛

(古澤・吉川研究室 博士課程1年)
研究分野:
量子コンピュータ

 

 

進学ガイダンスブック

 

内部学生のページ