東京大学工学部物理工学科・大学院工学系研究科物理工学専攻

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内部学生向け(物工教務室)

物理工学輪講第二

[注意事項]

輪講第二の「題目」・「要旨」は発表の1週間前までにあてに送付して下さい。

        
2020年6月9日(火)14:55〜16:55
Aグループ  Bグループ  Cグループ
発表者名: 金久保 拓真
指導教員名: 岡本 博 教授 / 貴田 徳明 准教授
論文題目: 高強度テラヘルツパルスの発生とTTF-CAに対する高速分極制御
要旨: 近年開拓されてきた、パルス面傾斜法を用いた高強度テラヘルツ電場パルスの発生法と検出法について概説する。後半は、実際にテラヘルツパルスを電子型誘電体の一つであるTTF-CAへ照射することで超高速の分極を引き起こすことに成功した研究を紹介する。
発表者名: シッチャヌギリッツ タナポーン
指導教員名: 齊藤 英治 教授
論文題目: パラメトリック励起スピンダイナミクスの電気測定
要旨: スピントロ二クスにおける現象(スピンポンピング、逆スピンホール効果)を介して、磁化の運動によって直流、交流電圧が作られると予想される。この発表ではパラメトリック励起された磁化の運動から生じる交流電圧の測定を解説する。
発表者名: 松澤 創一郎
指導教員名: 為ヶ井 強 准教授
論文題目: 磁気光学イメージング(MOI)による単一渦糸の測定
要旨: 第Ⅱ種超伝導には、磁場の一部が渦状の磁束量子(渦糸)として侵入する状態が存在する。渦糸の可視化は超伝導体の物性を研究する上で重要な技術である。本発表では、磁気光学的手法による渦糸の高分解能イメージングについて紹介する。
発表者名: 齋藤 真幸
指導教員名: 岡本 博 教授 / 貴田 徳明 准教授
論文題目: 反強磁性NiO結晶のスピン波のコヒーレント制御
要旨: 反強磁性体では、マグノンは典型的に1THzという高い周波数で発生することがわかっており、これを制御することで様々な応用が期待されている。本発表では、反強磁性NiOのマグノンをポンプ-プローブ分光を用いてコヒーレントに制御、測定する研究およびその手法を紹介する。
発表者名: 竹内 亮人
指導教員名: 齊藤 英治 教授
論文題目: 強化学習と脳の学習
要旨: 本発表では、コンピュータによる強化学習と脳の学習の類似性を示した論文を紹介する。強化学習は機械にどのように最適な行動を探索させるかという動機のもとで発展してきた。一方で、生物の脳には視覚や嗅覚といった外界の刺激を頼りに学習を行う仕組みが備わっている。独立に研究されてきたこれらの学習機構は、Schultzらの実験を皮切りに類似性が示唆されるようになり、現在も強化学習を用いて脳の仕組みを説明しようと研究が続けられている。本発表では、関連する背景知識を説明したのち、強化学習と脳の学習では「同じもの」を「同じ過程」で学習出来ることを示した論文を紹介する。
発表者名: 森 春仁
指導教員名: 為ヶ井 強 准教授
論文題目: 市販の大型磁石用高温超伝導材料のレビュー
要旨: 高温超伝導(HTS)材料は、低温超伝導(LTS)材料で得られるよりも大きな磁場を発生させ得るため、高磁場トカマク、加速器ダイポール、大型ソレノイド等への採用が進んでいる。本発表では、HTS線やテープの電気機械的特性及び過去と現在の研究開発、そして課題について述べる。
発表者名: 梅村 洸介
指導教員名: 岡本 博 教授 / 貴田 徳明 准教授
論文題目: 中赤外光の発生法およびそれを利用したラマン活性フォノンの励起 
要旨: フォノン、分子内振動の周波数は中赤外光領域に含まれており、を中赤外パルスを用いたポンプ・プローブ法による物質の電場に対する応答のサブサイクル測定が注目されている。ここではCEP安定な中赤外光の発生とそれを利用したダイヤモンドのラマン活性フォノンの励起を扱う。
発表者名: 沼田 淳希 
指導教員名: 齊藤 英治 教授
論文題目: 非慣性系のDirac方程式とスピン流生成
要旨: 今回の発表では物体の回転運動と電子のスピンの相互変換という新しい物理領域の探索を行います。回転運動という非慣性運動を扱うため、前半は一般相対論の考え方を用いてDirac方程式を非慣性系へと拡張します。後半は流体の渦という回転運動を用いたスピン流生成について理論・実験の両面から見ていきます。
発表者名: 八木 亮嘉 
指導教員名: 為ヶ井 強 准教授
論文題目: 高磁場下での第二種超伝導体の磁化
要旨: 第二種超伝導体中の臨界電流密度が磁場に依存せず一定であると仮定したビーンロンドンモデルを用いて第二種超伝導体の磁化を考えると、強磁性体でもみられたヒステリシスループが現れることを説明する。さらに、このモデルと実際の実験値との不一致の原因であると考えられる臨界電流密度の磁場依存性について、第三高調波電圧誘導法を用いた測定により考察する。