東京大学工学部物理工学科・大学院工学系研究科物理工学専攻

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卒業生からのメッセージ

山田 詩乃
山田 詩乃[ 大学院工学系研究科 物理工学専攻 長谷川達生研究室 修士課程2年 ]

学生目線で見た物理工学科の特長

・基礎科目中心のカリキュラム

2年生、3年生で学ぶ科目のうち半数以上を基礎数学・基礎物理が占めていて、工学部の割には理論からしっかり学ぶカリキュラムになっていることが特長です。特に基礎物理の中心となる科目は「量子力学第一」「量子力学第二」「量子力学第三」など、各学期にそれぞれの授業を取ることで学習が完結するような構成になっており、難解な内容も基本から積み上げていくことで理解できるようになっています。数学系の基礎科目は計数工学科と合同の授業のことも多いのですが、物理と合わせて学ぶことでどんな時に必要となる数学なのかイメージが沸き、学習のモチベーションが上がったように感じます。

・手厚いサポート

既に他頁でどなたかが述べているかもしれませんが、レポート課題は多いです。しかし、言い方を変えればそれだけ一人ひとりに対して手厚いサポートがあると言うこともできます。ついていくのに必死だった当時は気づきませんでしたが、一通り学習を終えて、院試前に過去のレポート問題を見直していた時に、物理を理解する上でとても重要な部分がつまった良質な問題ばかりだと気づかされたのを覚えています。講義形式の授業だけでなく、このようなレポート問題があったり、解いた問題を皆の前で発表する演習の授業があったりすることで理解を深める機会が用意されていることは、物理工学科の特長だと思います。

物理工学科に来て良かったこと

・優秀な同期

物理工学科には、興味のある学問を自分でどんどん勉強していく意欲的な学生が多く、尊敬できる同期がたくさんいます。授業内容でわからないところがあった時、問題を解いていて疑問が生じた時など、質問をするととても分かりやすく教えてくれた友達に私は何度も助けられました。優秀で意欲的な同期に出会うことができるのも物理工学科の魅力の一つだと思います。

・一人前の研究

学部4年生では4月に研究室配属があり、そこから卒業研究に取り組みます。他の学科の話を聞くと、4年生は先輩とチームを組み複数人で同じ研究テーマを扱うという体制を取ることが多いようですが、物理工学科の4年生は一人ひとりが他の人とは異なる研究テーマを持ちます。研究の進め方もわからない状態から始めて数か月後には「自分の研究」として発表できるものを作り上げなければならないので、卒業研究は学部生活最大のハードルだと思いますが、先生や先輩の手厚いサポートを受けながら日々奮闘し高いハードルを乗り越えるという経験は、他では得られないと思います。「球拾いではなく、一選手として試合に出る」という経験ができるのは、物理工学科ならではだと思います。

進路を考えている新2年生へのメッセージ

進路を決める際、今できることに囚われなくても良いと思います。何かの分野で秀でた才能を持つ友達を見ていると、「既に素養がある人たちがたくさんいる分野で自分はやっていけるのだろうか」と不安になってしまいがちですが(私がそうでした)、やる気さえあれば案外何とかなるものです。一人では勉強するのが難しいと感じていた学問でも、人に質問したり、詳しい人に紹介してもらった教材で勉強したりすることで、自分で勉強するよりも何倍も速いスピードで身に付けることができるからです。私も先生や先輩、友達にたくさん頼ってきましたが、「ここまで理解できたけれどここがわからない」と質問するために毎回考えを整理することはそれ自体が学びにもなりましたし、どの方もとても親切に教えてくれました。この大学には勉強・研究に最適な環境が整っています。興味のある分野に、是非恐れず挑戦してみてください。応援しています。

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